首の痛み! どうして起こる? 治らない?

首の痛みキャッチ

首が痛い、動かない、回らない、手がしびれる…など、首の痛みを改善したい方へ。
『痛み』の場合と『こり感』の場合では若干の違いがあります。ここでは、首の痛みについてのお話です。

すぐに病院での検査が必要な首の痛み

脊髄圧迫症状を伴う場合は要注意!

首に痛みがある場合、原因は大きく3つにわけることができます。

  1. 首の筋肉によるもの
  2. 頚椎の圧迫、変形、ヘルニアによるもの
  3. 胆石症、食道けいれんによるもの
  4. 腫瘍や感染症、骨折によるもの

など。さらに、2.は末梢神経に障害が起きているものと 脊髄神経に障害が起きているものに分けられます。脊髄神経によるものはすぐに病院(整形外科)での精密検査をするようにしてください。簡単な鑑別方法を以下に示します。

  • 巧緻障害(こうちしょうがい)… 手指のすばやい自由な動きができない。

    (ボタンがはめにくい、箸やスプーンの使用、文字が書きにくい、など)

  • 歩行障害 … 歩行時に足ががくがくしたりつまずいたりする
  • 膀胱、直腸障害 … 排尿や排便がうまくいかない排泄障害(排尿障害、排便障害)がある。

50歳以降で、首に痛みがあり、下を向くと痛みが強くなる場合

後縦靭帯骨化症(こうじゅうじんたいこっかしょう)の可能性があります。

これは、何等かの原因で首を支持固定してる後縦靭帯が骨化する病気です。早期手術が必要になる場合があるので、首の痛みにともない、足がガクガクしたり、指先がうまく動かない症状や、排泄障害(尿が出にくい、尿意がわかりにくい、尿漏れ)を伴う場合は、早めに病院を受診してください。

食後に首が痛くなる

首の痛みは普通は運動器疾患であり、首まわりの機能的や器質的な不調により発症します。
しかし、運動器に関係なく食事中に、或は、食後に首の痛みや肩こりが起こることがあります。

これは、逆流性食道炎や食道痙攣、又は、胆石症により起こる場合があります。多くの場合、胃痛や胃もたれなどの不調を伴わないので発見が遅れがちですが、繰り返し起こり首の痛みが食事と関係があるな!と思ったらまずは内科を受診することをお勧めします


≪まとめ≫
脊髄症状、後縦靭帯骨化症、腫瘍、感染症、骨折、繰り返す食後の首の痛みの場合は速やかに病院で精密検査を受け、専門家の指示を受けてください。以下はそれらを除外した場合の説明です。

↓ここからは、保存療法や生活習慣の改善、整体の施術範囲の疾患についての説明になります↓

原因

外傷によるもの

むち打ち、スノーボードによる転落、格闘技による頭部への打撃など、椎間板ヘルニア。

使いすぎ(オーバーユース、反復性ストレス障害)

バイオリン、バスケットボール、サッカーのヘディング、歌を歌う など。

生活習慣によるもの

ストレートネック(うつむき姿勢)、猫背、不良姿勢(スラウチ姿勢など)、デスクワークやパソコン、スマホ首(テキスト・ネック)、工場の軽作業 など。

加齢、老化による退行変性

頚椎椎間板症、頚椎症 など。加齢による頚椎(首の骨)、首の椎間板の変性により起こるもの。多くの場合40歳代以降に起こります。広義では頚椎椎間板ヘルニアも含まれますが頚椎椎間板ヘルニアは若年層にも起こります。

誤った治療によるもの

マッサージ、首の無理な矯正、磁気やチタンのネックレス(ブレスレット)、首のけん引(刺激量が適当でないもの)、電気治療、首を鳴らす、矯正枕、頚椎の矯正器具(ネックサポーターやカラーなど)、ストレッチ、シップ、温める、冷やす、お風呂、など…。 ご自身に合わない治療を繰り返し行うことにより悪化してしまうもの。(ここにあげたもののすべてが必ずしも悪いというわけではありません。誤った使い方をしている場合や、合わない場合があるということです。)

症状が長引き、なかなか治らない人の場合は、この間違った治療をしている場合があります。繰り返す首の痛みは正しい体の使い方、ケアの仕方を覚えることも必要になります。

枕や寝てるときの不良姿勢

寝違え(寝違い)

入浴(お風呂)

多くの場合、お風呂に入って体が温まると、首の痛みや肩こりは楽になります。しかし、逆にお風呂に入ることで首の痛みや肩こりがひどくなることがあります。「局所が炎症を起こしているから温めるのはよくない」という説明をよく聞きますが、これは急性期の場合で炎症が強い場合です。しかし、さほど炎症が強くなく、慢性期であっても入浴中症状がでる方がいます。詳細は入浴 手のしびれ

ストレス、過緊張(思い当たる理由がないのに急に首が痛い)

忙しい生活を送っていると(ストレス、重圧、葬儀など)急に(突然)首が痛く回らなくなる場合があります。この謎の首の痛みは、自律神経の働きが乱れたため、胸鎖乳突筋や肩甲挙筋、斜角筋の持続的な筋緊張が起こり痛みがおきたと考えられます。弱い筋緊張が持続的に起こり、筋肉が耐えられる限界をこえたところで急に痛みとして自覚するので、本人は原因がよくわからない場合が多いのです。
首の筋肉

※胸鎖乳突筋、肩甲挙筋、斜角筋の解説はこちらをご覧ください → 首の筋肉

症状

首に痛みが起こる場合、大抵は安静時に痛みを感じることはありません。動かすと痛む場合がほとんどです。どの動きで、どこが痛むのか。無理をしない範囲でチェックしてください

しかし、急性期や症状が進行性である場合は、安静時(じっとして首を動かさない状態)でも痛みを感じる場合があります。(夜間痛など)

対処

寝違いなど、急性の場合は、痛みが激しくても2~3日で急速に緩快していく場合がほとんどです。しかし、この時期に早く治そうと焦り、無理な治療をしてしまうとかえって症状を悪化させ長引かせてしまう場合があるので注意が必要です。

一般的には、患部に熱感がある場合は「冷やす」、3日以上経ち患部の熱感が引いたが痛みが残る場合は「温める」。ですが、ほとんどの場合は気休めですのであえてやる必要はないでしょう。

慢性症の場合でも、その病態により対処の仕方は変わってきます。たとえば、頚椎椎間板ヘルニアや頚椎症、後縦靭帯骨化症や黄色靭帯硬化症などのような骨やヘルニア、靭帯に器質的疾患がある場合、無理なストレッチやマッサージ(患部を揉む)などの行為は避けるようにします。(筋肉の異常による首痛にはストレッチは有効な場合があります)

ほどんどすべての首の痛みを改善する姿勢

首が痛い場合、首にばかり意識が行きがちですが、首は背骨の一部であり全体でバランスと取っていることを忘れてはなりません。首が痛い場合はまず仙骨(骨盤)を立てるようにしましょう。それだけで背骨全体の綺麗なS字が復元され、首への負担は大きく軽減され、回復力が増してきます。

首の痛みと姿勢

上の写真左は仙骨が斜めになり寝た状態です。この姿勢の場合、背骨は連動して動きますので背中は丸くなり首が前に出て顎も前に突き出た状態で首の負担は増します。(耳のラインが肩の前、股関節の前にきてしまっています)。一方、写真右は仙骨が立っている状態です。仙骨(骨盤)を立てることにより背骨全体が正常なS字に変化しやすくなり、首への負担も大きく軽減されてきます。(耳のラインが肩と股関節で一直線に並んでいます)

首の負担を減らす工夫もしましょう

上向きの対処

頚椎椎間板ヘルニアや後縦(黄色)靭帯骨化症では、首を後ろに反らせると(上を向くと)症状が悪化する場合があります。上を向くときは手で後頭部を支えながら行うと負担が軽くなって良いです。

首だけの運動にならないように、胸も一緒にそらすようにするとなお良いです。

整体による施術

ほとんどの場合、首が悪い人は基礎原因として『重心の狂い』があります。この重心の左右差は骨盤の歪みを作り、上半身へと歪みを波及させ、ついには首に障害をもたらす結果となるのです。

また、女性の場合、出産などにより骨盤に歪みが発生してしまうと、それに伴って首に痛みが出てしまう場合をしばしば見かけます。この場合は、多くは手にシビレなどの症状がでることもあります。病院では『手根管症候群』と診断されることもありますが、実際は骨盤を基盤とした頚椎からくる頚椎症性の神経根症によるもであることを多く経験します。

男子、女性にかかわらず、施術は、重心の狂いを整えることが必要になり、脚長差や骨盤の歪みの調整が必要になります。

その上で、首の土台となる肩甲帯(肩甲骨を中心とする部位)への施術、首の施術が必要になるのです。

首が痛いからといって首ばかりをとらえるのではなく、全身を考えるようにしましょう。

 
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